■D.P #2 ゴードン・ウィリス
■ゴードン・ウィリス(Gordon Willis) 間違いなく70年代~80年代を代表する撮影監督。フランシス・コッポラやウディ・アレンの今の名声は彼に負った部分が多大にあったと思う。ゴールデンアンバーのトーン、陰影あるモノクロ、グラデーションのフィルターワークが特徴。もう一つ、浅いネガ(低露光)というのがあるが、これはラボの人が信用出来ないので、ギリギリまで追い込んだものという。結果、ウィリスはポスプロ側から好かれなく、アカデミー賞には2回ノミネートされただけ(受賞ならず)。2009年にアカデミー名誉賞受賞。引退作は友人アラン・J・パクラの遺作『デビル』(1997年)。ブラッド・ピットとハリソン・フォードのダブル主演で、「両者のアップの数を一緒にしろ」とか、偏屈親父には耐えられなかったのでしょうね。自分が最も好きなのは『ゴッドファーザーPARTⅡ』と『インテリア』。